スキャパ１９９３　１６年　ダグラスレイン　 オールド・モルト・カスク
（SCAPA 1993 16Years Douglas Laing Old Malt Cask)

容量・・・７００ｍｌ
アルコール度数・・・５６.７度
蒸留年・・・１９９３年
熟成年・・・１６年


ダグラスレイン社のサンプルから良い樽のみを選定し、シングルカスクの樽出しでリリースする「ビッグスタンプ」シリーズ。芽の甘さ、洋ナシや桃、フィニッシュには柑橘系の風味がでてくる逸品。

オールド・モルト・カスクはダグラスレイン社を代表するシリーズであり、いまや同社の代名詞にもなりつつある「OMCシリーズ」。ラベルには蒸留年月や瓶詰年月、カスクナンバーや生産本数などの詳細が明記されていますが、他のボトラーと大きく異なるのは、表ラベルにテイスティングノートを明記していること。
そして、アルコール度数を５０％に統一していることです（アルコール度数が５０％を下回る場合には、カスクストレングスでボトリングされています）。
もちろん、カラーリングやチルフィルター（冷却ろ過）は全く施されず、香りや味わい、口内の感触からフィニッシュに至るまで、そのウイスキーの個性を存分に引き出したボトリングといえます。


オフィシャルの蒸留所について・・・

スキャパ海峡に面して建つスキャパ蒸溜所の開設は１８８５年。

当時、スコットランド最新の蒸溜所として評判になりました。北海と大西洋をつなぐこの海峡は、１９１８年にドイツの戦艦ヒンデンブルクとセドリックが沈められたことで有名で、崖から沈んだ戦艦の船影が波間に見え、長い間、見物客でにぎわったそうです。

蒸溜所はこの第一次世界大戦の間、英国海軍将校の兵舎として使用され、ミルルームには彼らが作った木造の階段が残存しており、英国海軍の思い出が偲ばれる蒸溜所として知られています。

スキャパ蒸溜所のそばには、リングロ・バーンという小川が流れ、醸造用にこの水を上流から引いて使っています。
この水にはピートがたくさん含まれていて、ノン・ピーテッド麦芽を使いながらも、出来たウイスキーには、微かなピート香がします。

蒸溜室にはポットスチルが２基。なかでも初溜釜は、現在ではめったに見られなくなったユニークな形のローモンド・スチルが使われ、とろりとした蒸溜液を取り出すことで定評があり、スキャパ蒸溜所では今もこのズングリとした釜でじっくり蒸溜しています。

バーボン樽で熟成されるモルト原酒は、やがて”スキャパ”ならではの独特の明るい金色に輝き、滑らかでまろやかな味わい、バニラ香や花のような甘さを思わせる芳香を身につけていきます。


完売しました。ありがとうございました。