ワイルドターキー　ケンタッキースピリット
(Wild Turkey　Kentucky Spirit）

容量・・・７５０ｍｌ
アルコール度数・・・５０.５度

ワイルドターキーのブレンダーである、ジミー・ラッセル氏が良く熟成した樽を選びボトリングした逸品。

ボトルネックには、手書きで、樽番号等が書かれています。フルボディタイプで、リッチなヴァニラフレーバーにアーモンドやハチミツ、ブラックベリーなどのニュアンスも感じられる複雑な仕上がりです 。


■ワイルドターキー蒸留所について・・・

ワイルドターキー蒸留所は、１８６９年にトーマス・リピーが創業したリピー蒸留所を起源とします。
リピー蒸留所は持ち主を転々とするが、１９０５年に創業者トーマスの息子であるリピー兄弟がが再び蒸留所を買収し、順調に経営が行われました。
１９７０年、バーボンの製造に本格的に取り組もうとするオースティン・ニコルズ社によってリピー蒸留所が買収されました。

１８９３年にはシカゴで開催されたワールド・フェアで「ケンタッキーを代表するバーボンウィスキー」に選ばれ全米にオースティン・ニコルズ社の名を知らしめる事となりました。

アメリカ政府の禁酒法発布と同時にウィスキー製造は中止され、オースティン・ニコルズ社は食品卸業を中心にやっていくのですが、禁酒法廃止後にウィスキー製造を再開しました。１９３９年にオースティン・ニコルズ社は食品卸業からは撤退、酒類の製造販売に的を絞ります。
１９８０年にオースティン・ニコルズ社はフランスの酒類メーカーペルノ・リカール社に買収され、現在に至ります。

■ブランド名の由来について・・・

「ワイルドターキー」のブランド名は、１９４０年に遡る。往時のオースティン・ニコルズの社長、トーマス・マッカーシーが自慢の101プルーフ(アルコール度数５０.５％)のバーボンを七面鳥ハンティング仲間にふるまったところ好評を博し、仲間の一人が七面鳥にちなんで「ワイルドターキー」と名付けたことに由来します。

ワイルドターキーの素材となる穀物の構成比率（マッシュビル）のレシピは公開されていません。原材料について、蒸留所の最高責任者（マスター・ディスティラー）のジミー・ラッセルは「全てのバーボンの中でトウモロコシの使用量が最も低く、ライ麦と大麦麦芽を多く使用している」と語り、その理由についてウイスキーに香味（フレーバー）と風味を与えるためだと述べました。

法律で定められているバーボン・ウイスキーの蒸留時のアルコール度数は80度以下であるが、ワイルドターキーは６０度から６５度と低めの度数で蒸留されます。
熟成時のアルコール度数は５４度から５５度となり、ボトリング（瓶詰）でも低めの度数が保たれます。
このため加水量を少なく抑えることができ、フレーバーや風味を損なうことなく、原酒に近い味わいを残しています。

豊かな風味と他のバーボンには無いコクの強さが特筆される。完成後、万一のトラブルに備えるため、全てのワイルドターキーのサンプルがオースティン・ニコルズ社で２年間保存されます。

ラベルに描かれた七面鳥のイラストも、ワイルドターキーの特徴の一つである。かつてラベルの七面鳥は正面を向いていましたが、１９９９年より横を向いたイラストに変更されました。
理由は明らかではないが、一説には正面を向いた七面鳥の目が怖いという意見があったために変更されたといいます。

２０１１年１２月に「ワイルドターキー ８年」「ワイルドターキー １２年」「ワイルドターキー スタンダード」の３種のパッケージのデザインがリニューアルされました。