ハイランドパーク１８年　１９９６　ハンターレイン　オールド・モルト・カスク
(Highlandpark18Years 1996 Hunter Laing Old Malt Cask)

容量・・・７００ｍｌ
アルコール度数・・・４８.５度
熟成年・・・１８年
蒸留年・・・１９９６年

老舗ボトラー・ダグラスレイン社の共同代表を務めていたスチュワート・レイン氏が二人の息子（弟のアンドリューは "エディションスピリッツ"の代表でもあります。）と共に立ち上げました。旧ダグラスレイン社の主力ブランドであった「オールド・モルト・カスク」「オールド＆レア」シリーズ等を継承し、今後要注目の新ブランドです。
ボトラーリリースの貴重なハイランドパーク原酒の日本市場向けカスクストレングスバージョン。 1996ヴィンテージでは興味深いリリースも輩出しており、今後のためにも是非押さえておきたい1本。

■テイスティング・ノート

甘いバニラやマジパンや果樹園の豊かな香りと共に感じられ、口に含むと甘くスパイシーで、マジパンやバニラのさやのような味わい！オークの樽香を伴った長くドライなフィニッシュが特徴。


■ハンターレイン社とは・・・

オールド・モルト・カスクは旧ダグラスレイン社を代表するシリーズであり、いまや同社の代名詞にもなりつつある「OMCシリーズ」。ラベルには蒸留年月や瓶詰年月、カスクナンバーや生産本数などの詳細が明記されていますが、他のボトラーと大きく異なるのは、表ラベルにテイスティングノートを明記していること。そして、アルコール度数を５０％に統一していることです（アルコール度数が５０％を下回る場合には、カスクストレングスでボトリングされています）。もちろん、カラーリングやチルフィルター（冷却ろ過）は全く施されず、香りや味わい、口内の感触からフィニッシュに至るまで、そのウイスキーの個性を存分に引き出したボトリングといえます。


■オフィシャルの蒸留所について・・・

ハイランド パーク蒸溜所は、メインランド島の中心地、カークウォールを見下ろす高台に建てられています。

現在、蒸溜所が建てられている場所には、“伝説の密造者、マグナス・ユウンソン”の蒸溜所があったと言われています。
ハイランド パーク蒸溜所の創業は、マグナス・ユウンソンの記録が残る１７９８年とされています。

ハイランド パークはフロアモルティングという手間のかかる手法で製麦を行っている数少ない蒸溜所のひとつです。麦芽の製造を外部工場に委託する蒸溜所が増えるなか、ハイランド パークでは、この伝統的なフロアモルティングにこだわり続け、現在でも約２０％の麦芽を自社生産しています。

ハイランド パークの個性を担う重要な鍵となっているのが、メインランド島でしか採掘できない貴重なピートです。
ピートとはヘザーやシダ類が堆積してできた泥炭、草炭のことで、麦芽に燻香をつけるため乾燥の際に焚き込まれるもので、この独自のピートは、スモーキー、ピーティで有名なアイラ島のピートに比べて、遙かにもろく、まだ若い印象を受けますが、ハイランド パークに他とは一線を画す独特な個性を生み出しています。

ハイランド パークの仕込み水は、蒸溜所の背後の丘の上にあるカティーマギーの泉と、蒸溜所下のクランティットの井戸から採水されています。スコットランド本土の水が主に軟水であるのに対し、この水はミネラル分豊富な硬水でハイランド パークに引き締まった口当たりをもたらしています。
ちなみにカティーマギーとは伝説の魔女の名ですが、伝説の密造者と呼ばれたマグナン・ユウンソンも当初よりこの水を使用していたと言われています。